健康

「空腹」こそこそ最強のクスリ

今回はその第二弾としてタイトルの通り、「空腹」こそ最強のクスリという本を取り上げます。

 

この本の内容を4文でまとめると
「ものを食べない時間」が連続10時間以上になると脂肪の分解が始まり、16時間以上になるとオートファジーが働きます。

「ものを食べない時間」であってもナッツ類(素焼きのもの)などであれば いくら食べても構いません。

 

 

 

「ものを食べない時間」以外は、基本的に何を食べていただいても構いません。(白米などの精製された炭水化物は推奨していない)

 

 

日常生活でできる筋トレを無理のない範囲で行います。(しんどくなったらやめる)

 

 

聞き慣れない言葉としてオートファジーという言葉が出てきました。

 

オートファジーとは「細胞内の古くなったタンパク質が作り替えられる」というもので、細胞が飢餓状態や低酸素状態に陥ると活発化します。

 

オートファジーによって古くなったり、壊れたりした細胞が内側から新しく生まれ変われば、病気を遠ざけ、老化の進行を食い止める事ができます。

 

オートファジーのメリットとして

  • 空腹時間ができることで内臓が休まり、内臓機能が高まることで免疫力がアップする。
  • 血糖値が下がり、インスリンの適切な分泌が促され、血管障害が改善される。
  • 脂肪が分解され、肥満を引き起こす様々な問題が改善される。
  • 細胞が生まれ変わり、体の不調や老化の進行が改善される。

 

アメリカの医学会の研究でも空腹時間を作ることで

がん、糖尿病、心血管疾患、認知症や、パーキンソン病などの予防に効果的である事がわかっているそうです。

 


ハーバード大学の先生が書いたLIFE SPANという本でも同じようなことが書かれてました。(私には難しすぎで全部は読めなかった…。)

 

ざっくりまとめるとこんな感じです。YouTubeでもまとめてある内容ですが

実際に読んでいて気になった事が何点かありました。

 

特に気になったのが16時間の空腹時間を確保できている人は

 

週1回、「ものを食べない24時間」にチャレンジ

 

よりオートファジーを活用するためには空腹時間を長く取ることが大切です。

筆者の青木先生自身も休日に「ものを食べない24時間」を実践しています。

注意点としては24時間を超える「空腹の時間」を作らないことだそうです。

体への負荷が大きく個人の判断で行うのは危険です。

 

 

塩分だけではない、高血圧の原因

血圧が高い人は塩分を控えましょう。なんて話はよく耳にするかと思います。

ですが、最近では内臓脂肪型の肥満を原因とする高血圧が増えてきているそうです。

食べ過ぎ(糖質、脂質の取りすぎ)も高血圧の原因の一つです。

そういった内臓脂肪型の肥満、食べ過ぎに心当たりのある方は空腹の時間を作ってみることをお勧めします。

空腹の時間を作ることで内臓脂肪が分解され、血液中の糖質や脂質、悪玉コレステロールが減れば高血圧の改善につながることに加えて、

オートファジーは動脈硬化などの血管障害の予防や治療に効果があるものだと考えられています。

 

まとめ

  • 1日の食事を3食を食べて若い頃に比べて体重が増えた方
  • 体重が増えた原因を加齢に伴う代謝のせいにされている方
  • 定期検診の結果が良くない方

空腹時間を作る事をオススメします。

空腹時間にナッツだけでは耐えられないという方は「食べ物の塊」でなければ大丈夫だと青木先生も本書でおっしゃっていますので、先ずは1食分をプロテインに置き換えるのもありかなと個人的には思いました。

 

成人になるまでの成長期には食事回数、量を取ることは大切です。しかし、成人になってもついつい同じ食生活を習慣化してしまっている人が非常に多いと思います。

 

1日2食から1食、精製された糖質を極力摂らない生活をしていると高確率で

ダイエットしているの?

と聞かれます。ちゃんと説明しても大抵理解されないので、答えるのが嫌になる時もあります。

今回ご紹介した本は正しい食事回数の取り方をまとめています。

病気になってから実践しようとしてもオートファジーが逆効果になってしまうこともあるため、比較的健康な20代、30代から空腹時間を意図的に作る事が大切です。

著者の青木先生は糖尿病クリニックの医師で患者様を診察されて培われた食事指導の経験が凝縮された一冊となっています。

 

気になった方は是非読んでみてください。

実践する上で気をつけなければいけない細かな点が書かれています。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。